あのニュース、結局どうなった?

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雪印の2つの事件(2000年の食中毒・2002年の牛肉偽装)、結局どうなった?

雪印食品は2002年に解散、雪印乳業は2011年に合併して今の雪印メグミルクに。事件を振り返る活動を毎年続けている。

夜、人のいない乳製品工場のタンクと配管(AIで作成したイメージ)

END

FILE 068 / CASE 2000-06-27 / あれから26年4か月 / ジャンル:社会

END2011.04.01

NEWS END|結末

雪印食品は解散し、雪印乳業は合併で今の雪印メグミルクに。会社は事件を忘れない活動を毎年続けている

牛肉偽装を起こした雪印食品は2002年4月末に解散し、食中毒を起こした雪印乳業は事業を分けたあと、2011年4月1日に今の雪印メグミルクに合併されました。雪印メグミルクは今も毎年6月と1月に、2つの事件を振り返る活動を続けています。

決着:2011-04-01(会社としての区切り=雪印乳業が雪印メグミルクに合併され、事件を起こした2社がどちらも会社として残らない形になった日。雪印食品は2002年4月末に解散済み。刑事裁判の結果と被害補償の総額は、公式資料では確認できていない) / 最終確認日:2026-10-31 / 出典:10件

4コマでわかる

01

2000年6月、雪印乳業の低脂肪乳などで大規模な食中毒が起き、国と大阪市の報告では有症者は14,780名に達した。

02

2002年1月、子会社の雪印食品が、国のBSE対策の制度で輸入牛肉を国産と偽っていたことが表に出た。

03

雪印食品は2002年4月末に解散。雪印乳業は2003年に牛乳などの部門を切り分け、2009年に経営統合へ進んだ。

04

2011年4月1日に3社が合併して今の雪印メグミルクになり、事件を忘れないための活動を毎年続けている。

タイムライン

  • 1955年3月雪印乳業の八雲工場(北海道)製の脱脂粉乳で、東京都内の小学校9校の給食による食中毒が起きた。会社の記録では患者数1,579人(東京都の記録では1,936人)[1]
  • 2000年6月27日雪印乳業の大阪工場製の低脂肪乳などによる食中毒で、大阪市の保健所に最初の届け出[1][3]
  • 2000年6月28日大阪市が、低脂肪乳の製造の自粛・回収・事実の公表を指導[3]
  • 2000年6月29日大阪市が事件の発生を公表[3]
  • 2000年6月30日大阪市が回収を命令[3]
  • 2000年7月2日低脂肪乳から黄色ブドウ球菌の毒素(エンテロトキシンA型)が見つかり、大阪市が食中毒と断定、大阪工場を営業禁止に[3]
  • 2000年8月23日北海道が、原料の脱脂粉乳をつくった大樹工場で停電があったことなどの調査結果を公表し、同工場の乳製品製造を営業禁止に[3]
  • 2000年10月14日大樹工場が改善計画を出したうえで操業を再開[3]
  • 2000年12月20日国(当時の厚生省)と大阪市の合同専門家会議が最終報告の概要をまとめる[2]
  • 2002年1月23日雪印食品の牛肉偽装が新聞報道で表に出る[1]
  • 2002年2月1日農林水産省の近畿農政局長の名で、雪印食品の関西ミートセンターの責任者を詐欺の疑いで兵庫県警に告発[4]
  • 2002年2月22日雪印食品が取締役会で、4月末をめどに会社を解散する方針を決めたと、農林水産大臣が会見で説明[4]
  • 2002年4月末雪印食品が解散[1][7]
  • 2002年社外の目で経営を確かめる「企業倫理委員会」が、取締役会の相談役として設けられる(今の雪印メグミルクに引き継がれている)[9]
  • 2003年雪印乳業から牛乳・発酵乳・飲料の部門を切り分け、ほかの2社と合わせて日本ミルクコミュニティ株式会社を設立。アイスクリーム・冷凍食品・医薬品などの部門も別会社に[5]
  • 2003年度事件を忘れないための「食の責任を強く認識し、果たしていくことを誓う日の活動」を初めて実施[8]
  • 2009年10月1日雪印乳業と日本ミルクコミュニティが経営統合し、共同持株会社「雪印メグミルク株式会社」を設立[6][10]
  • 2011年4月1日雪印メグミルクが日本ミルクコミュニティと雪印乳業を合併し、今の雪印メグミルクになる[6][7]
  • 2025年度「誓う日の活動」が通算46回の開催に[8]

確定していること

  • 最初の届け出は2000年6月27日、大阪市の保健所にあった[1][3] 一次資料
  • 原因は、大樹工場で停電事故のときに汚染された脱脂粉乳を、大阪工場が原料に使ったこと。毒素は黄色ブドウ球菌がつくるエンテロトキシン[1][2] 一次資料
  • 被害の人数は数え方で3つある。国と大阪市の最終報告概要では、大阪工場の製品を食べた有症者が14,780名、製品と発症に関係があると推定される人が13,420名、関係がほぼ確実な人が4,852名[2] 一次資料
  • 雪印メグミルクは被害を「13,420人」としており、これは最終報告の「関係があると推定される人」の数と同じ[1][2] 一次資料
  • 雪印食品は、国のBSE対策で国産牛肉を買い上げる制度を悪用し、安い輸入牛肉を国産と偽って申請し、交付金を不正に受け取った。会社自身が「明らかな詐欺事件」としている[1] 一次資料
  • 2002年2月1日、農林水産省(近畿農政局長名)が、関西ミートセンターの責任者を詐欺の疑いで兵庫県警に告発した[4] 一次資料
  • 雪印食品は2002年4月末に解散した[1][7] 一次資料
  • 2009年10月1日に共同持株会社の雪印メグミルクができ、2011年4月1日に日本ミルクコミュニティ・雪印乳業と合併した[6][7][10] 一次資料
  • 雪印メグミルクは、1955年の八雲工場の事件の教訓を生かせなかったことが2000年の事件につながったとも言える、と自ら書いている[1] 一次資料
  • 事件を忘れないための活動は2003年度に始まり、2025年度で46回になった[8] 一次資料

分かっていないこと

  • 刑事裁判の判決の内容(裁判所の公式サイトで判決を見つけられなかったため、この記事では扱わない)
  • 雪印食品が不正に受け取った金額(農林水産省の会見録の数字が読み取りにくく、大臣も「後で事務当局に説明させる」と述べているため、確かな金額は確認できていない)
  • 食中毒の被害者への補償の総額
  • 日本ミルクコミュニティ設立と各部門の分社化の正確な日付(公式の沿革では「2003年」までしか確認できない)
  • 雪印食品の解散の正確な日付(公式資料では「2002年4月末」まで)

今の復旧状況

雪印メグミルクは東京証券取引所プライム市場と札幌証券取引所に上場して営業を続けています[10]。事件の発生月である6月と1月に、毎年「誓う日の活動」を開き、6月は2つの事件を記録した映像を見て振り返っています[8]。

※アイキャッチ画像はAIで作成したイメージです。実際の現場や人物ではありません。

出典

  1. 雪印メグミルク株式会社「「2つの事件」の概要と「雪印八雲工場食中毒事件」」(2026-10-31閲覧)(https://www.meg-snow.com/sustainability/esg/approach/incident/)
  2. 厚生労働省(雪印食中毒事件厚生省・大阪市原因究明合同専門家会議)「雪印乳業食中毒事件の原因究明調査結果について(最終報告概要)」2000-12-20(https://www.mhlw.go.jp/topics/0012/tp1220-1.html)
  3. 厚生労働省(雪印食中毒事件に係る厚生省・大阪市原因究明合同専門家会議)「雪印乳業食中毒事件の原因究明調査結果について(最終報告)」2000年12月(https://www.mhlw.go.jp/topics/0012/tp1220-2.html)
  4. 農林水産省「参考3-4 大臣等記者会見録(抜粋) 牛肉在庫保管・処分事業の実施状況及び同事業に係る偽装事件関係」2002年(食肉流通問題調査検討委員会資料)(https://www.maff.go.jp/j/study/syoku_niku/tyosa/pdf/ref_data3-4_h141015.pdf)
  5. 雪印メグミルク株式会社「沿革」(2026-10-31閲覧)(https://www.meg-snow.com/corporate/history/)
  6. 雪印メグミルク株式会社「企業行動憲章」(2026-10-31閲覧)(https://www.meg-snow.com/corporate/purpose/charter/)
  7. 雪印メグミルク株式会社「活動報告書2011 ~雪印メグミルクグループCSRの確立に向けて~」2011年(https://www.meg-snow.com/files/co/sustainability/pdf/report/2011/all.pdf)
  8. 雪印メグミルク株式会社「コンプライアンス意識醸成の取組み」(2026-10-31閲覧)(https://www.meg-snow.com/sustainability/esg/approach/)
  9. 雪印メグミルク株式会社「企業倫理委員会および専門部会」(2026-10-31閲覧)(https://www.meg-snow.com/sustainability/esg/ethics/)
  10. 雪印メグミルク株式会社「会社概要」(2026-10-31閲覧)(https://www.meg-snow.com/corporate/data/outline/)

END LOG(更新履歴)

  • 2026-10-31 初版公開(AIが執筆、別のAI2体が出典を検査し、指摘を直して公開)。次回確認:2026-11-30
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