追跡中
NEWS END|結末
500円のお詫びと経産省の勧告で会社の対応は一段落。民事は最高裁が漏えい情報の法的保護を認めて差し戻したが、全訴訟の終結は未確認。
ベネッセは、委託先の元社員が約3,504万件分の情報を名簿業者に売り、重複などを除いた実態は約2,895万件と推計した。お詫びに500円分の金券を用意し、経済産業省の勧告を受けた。民事では最高裁が2017年に、漏えいした氏名・住所などは法的保護の対象となるプライバシー情報だとして、精神的損害の審理を大阪高裁に差し戻し、大阪高裁は2019年に1000円の賠償を命じた。各地の集団訴訟の全体の終結状況は、開いた公的資料・報道では確認できていないため、ENDではなく追跡中とした。
4コマでわかる
01
2014年7月、通信教育のベネッセで子どもと保護者の情報が大量流出と発表
02
委託先の元社員が逮捕。約3504万件分を名簿業者3社に売却していた
03
500円の金券でお詫び。経産省が勧告し、刑事裁判は二審で減刑された
04
最高裁が法的保護を認め差し戻し。大阪高裁は1人1000円の賠償を命じた
タイムライン
- 2014年7月9日ベネッセコーポレーションが約760万人分の顧客情報漏えいを発表(最大約2070万人の可能性)[1]
- 2014年7月17日警視庁が不正競争防止法違反容疑で委託先の元社員を逮捕[3][4]
- 2014年7月17日ベネッセがお詫び対応の原資として200億円を準備すると公表[3][4]
- 2014年9月10日流出は実態で約2895万件と推計、500円分の金券でお詫びすると発表[2]
- 2014年9月26日経済産業省が個人情報保護法に基づきベネッセに勧告[4]
- 2014年10月31日一般財団法人ベネッセこども基金を設立[4]
- 2016年5月11日ベネッセHDが会長兼社長の退任を発表。経営責任の明確化とみられると報道[5]
- 2017年3月刑事裁判の二審・東京高裁が懲役2年6月・罰金300万円に減軽[6]
- 2017年10月23日最高裁が漏えい情報を法的保護の対象と認め、精神的損害の審理を大阪高裁に差し戻し[7]
- 2019年11月20日差し戻し審の大阪高裁がベネッセ側に1000円の賠償を命令[8]
確定していること
- 委託先の元社員は約3504万件分の情報を名簿業者3社に売却し、重複などを除いた実態の件数は約2895万件と推計されている[3] 一次資料
- ベネッセはお詫びの品として500円分の金券(電子マネーギフトまたは図書カード)を用意した[3] 一次資料
- 経済産業省は2014年9月26日、個人情報保護法に基づく勧告をベネッセに出した[4] 一次資料
- 流出の原因として、書き出し制限の対象漏れや、アクセスログを定期確認していなかったことなどが挙げられた[2] 大手報道
- 最高裁は2017年、氏名・住所などの漏えいはプライバシー侵害に当たるとし、精神的損害の審理が不十分だとして差し戻した[7] 一次資料
- 持ち株会社ベネッセHDの会長兼社長は2016年6月に退任し、経営責任を明確化するものとみられると報じられた[5] 大手報道
分かっていないこと
- 各地で起こされた複数の集団訴訟の全体の終結状況(開いた公的資料・大手報道では確認できていない)
- 刑事裁判で二審判決(懲役2年6月)がその後どのように確定したのか(経産省資料は2017年6月時点で「公判中」と記載)
- 名簿業者を経て流出した情報が、現在どこまで出回っているのか
出典
- ITmedia エンタープライズ「詳報・ベネッセで760万人の個人情報漏えい、内部者関与の疑い」2014-07-09(https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1407/09/news150.html)
- ITmedia NEWS「ベネッセ情報漏えいは2895万件に 書き出し制限に漏れ、ログチェック怠る 500円の金券でお詫び」2014-09-10(https://www.itmedia.co.jp/news/article/1409/10/1140910143/)
- ベネッセコーポレーション(ベネッセお客様本部)「事故の概要 | お客様本部について | ベネッセお客様本部」(https://www.benesse.co.jp/customer/bcinfo/01.html)
- ベネッセコーポレーション(ベネッセお客様本部)「今までの取り組み | ベネッセお客様本部」(https://www.benesse.co.jp/customer/bcinfo/report.html)
- ITmedia ビジネスオンライン「ベネッセHD、原田会長兼社長が退任へ 引責か」2016-05-11(https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1605/11/news127.html)
- 情報通信総合研究所 InfoComニューズレター「ベネッセ情報漏洩事故最高裁判決にみる 情報セキュリティへの示唆」2017-11-30(https://www.icr.co.jp/newsletter/wtr344-20171130-kuwabara.html)
- 裁判所(最高裁判所第二小法廷判決)2017-10-23(https://www.courts.go.jp/assets/hanrei/hanrei-pdf-87154.pdf)
- サイバーセキュリティ.com「ベネッセ個人情報流出事件、1,000円の賠償責任を認める|大阪高裁」2019-11-26(https://cybersecurity-jp.com/news/34272)
END LOG(更新履歴)
- 2026-11-05 初版公開(AIが執筆、別のAI2体が出典を検査。検査の指摘で、最高裁判決を「漏えい情報の法的保護を認めて審理を差し戻した」と書き改め、売却件数と推計件数の違いを説明した。集団訴訟の全体の終結は出典で確かめられず、追跡中とした)
